脳 内

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乙女心セルフスタディ

きのう見た夢の話です。

 

 

 

私はわりと、眠りから覚めたときに夢の記憶が無いことのほうが多いのですが、

珍しくバッチリ記憶がありました。

その上個人的に衝撃的な内容だったので、ここに記しておくのも良いかも?と。

 

何が衝撃的だったかといいますと、

今までの人生で経験のなかった感情を味わった夢だったということ。

まさか人生初を夢の中で、とは思いもしなかったし、

経験の無い感情がまさかこんなにリアルに夢の中に存在できるとは!という驚きが凄い。

 

 

その感情とは、失恋です。

 

雰囲気に流されてちょびっと恋愛をしてきただけの薄っぺら人間なので、

片思いというワードに関しては意味を存じているだけ。

自発的に恋に落ちたり、誰かに強く嫉妬したり、付き合いたいと思った経験がないので、もちろん失恋なんてしようがありません。

でも夢の中で失恋をしてしまった。これは私の中で革命的な出来事でした。

 

 

 

*1

 

 

 

夢の内容に触れましょう。

さすがに夢ですから不自然な展開、それに加え記憶は虫食いだらけですが無理やりまとめてみました。

 

 

 

まず、私の友人は恋をしていた。そしてそれを前々から知ってはいたものの、私は友人の想い人とは面識がなかった。

友人から常日頃聞いている話からして、彼女と想い人は全く親しい関係ではないと認識していた。

彼女の想いは強いが、アイドルに恋い焦がれるようなものであり、恋愛関係に発展するなど夢のまた夢だと彼女は感じている、と。

想い人について嬉しそうに語る彼女の笑顔は、脳裏にはっきりと焼き付いていた。

 

そしてある日、私はその想い人と出会う。

広い机に向かい合って座り、二人きりで会話をした。

予想外に彼は好意的に接してくれるので、こちらも男性として意識してしまう。

心なしか私を意識しているような態度で優しく照れながら話しかけ、何かさりげないプレゼントのようなものももらった。

何分、何時間かが経ち、まさしく”いいフンイキ”だったと舞い上がる私は、彼の姿を追い始めた。

 

彼の通っているという習い事の教室に自分も通うため、恐る恐る門をたたいた。

古風な建物は、天井は低いもののキレイな畳の部屋がいくつか繋がっていて趣と切迫感の入り混じった独特な空間。案内を受け階段を登り、小さな部屋に通された。

少し張りつめた空気感ながらも、彼の経歴なども知ることができ、ますます気持ちが高まっていくのを感じた。

 

私は確実に彼を好きになっていた。

会話をしていても、彼は私のことを特別視しているように思えた。 

 

 

とある日、私と彼が食事を共にしていた時、 そこには彼を以前から想っていたあの友人の姿もあった。

レストランのボックス席に私と、正面に二人が並んで座っている。

初めから私は察していたのだろうが、認めたくなかったのか途中までは気づかぬふりで食事を進めていたのだが、どうしようもなく心地が悪い。

目の前の二人から、明らかに男女の匂いを感じるからだ。

 

一目瞭然だった。

彼が私に見せていた表情を思い返しても比べ物にならないほど緩んだ笑顔で友人を見つめている。

友人もすっかり女の顔をしているから、親の馴れ初めを聞いたときのようなむず痒さに襲われる。

二人は男女の仲を私に隠そうとはしていない。彼は私を恋愛対象に入れてさえいなかったのだから当然だ。

 

私は、本当に彼が男になる時の顔を知らなかっただけだった。

独りで浮かれていた事実がひどく恥ずかしい上に、彼を追いかけていた間も私は二人の関係を知らなかったということにかなりのショックを受けた。

まさに大ダメージといった感じだった。

 

友人は彼と親しくないのでは無かったか?アイドル的存在だったはずでは?

いつの間に発展していたのだろう。

そんな疑問といらぬ想像だけが盛り上がるなか、彼女の笑顔を思い出すと、

彼が惚れるのも納得してしまう自分の気持ちもあった。

二人が結ばれたのは必然のような気がした。と同時にとてつもない苦しみが襲った。

 

思い返せば友人は私に対してすこしごまかすような話し方をしていたかもしれない。

恥ずかしい。悲しい。やり場がない。腹が立って仕方がなかった。

 

 

 

他にもいろいろな展開があったような気もするんですが、流れはこんな感じでした。

こんなにも強烈なストレスを感じた夢は久々でした。

しかも、くどいようですが私はいままでにこのような恋の切なさに出会ったことは無かったのでなおさらです。

 

色んな人の恋愛話を聞いてきた中で知恵だけはありましたが、実際に味わってみるとこんなにも辛いものなのかと驚愕しました。

厳密に言うと実際に味わったわけでは無いのですが…。

感覚としてはブラックジャックに脳の移植の手術をされてその脳の元の持ち主の生前の記憶が蘇ってしまったくらいの新鮮味とリアリティでしたよ。

 

夢って自分の脳にある情報が100%のはずなのに、現実世界で未知だった部分を開拓してしまうなんて。

なんだかすごくゾッとしました。

 

だけど、これから友達の恋話とか聞くときに、今までよりも「わかる~」って言ってあげられそうです。それは良いことかな。

 

 

ねき

 

 

 

*1:

過去に恋人から別れを告げられたときはそれなりに辛さはありましたが、失恋とは呼ぼうにも呼べない、情けない記憶でしかありません。

というのも、自分からは絶対に切り出さないぞと意地になったまま関係を続けてしまっていたから。

振らせることで、全ての責任を相手に負わせたことにしたかったんですよね、自分の中で。

あなたが勝手に惚れて勝手に冷めたんでしょって片付けたかった

だから失恋というよりは自己嫌悪と反省の方が大きかったです。

ひとりの人間と付き合っていたのに、私が向き合っていたのは相手の瞳に映る自分自身だったわけです。最低です。

もう二度と会いたくないけど、正直すまんかった(知らんがな)。