穏やかに、冷静に
昨日、バイトをリストラされた話です。
詳しい事情はまだ聞けていないのでリストラと決めつけるのは早いのですが、
このタイミングという事はコロナの影響、だとするとやはりリストラという言葉がしっくりきます。
とりあえず今の気持ちを新鮮なうちに記しておきたい。
さきおとといの13日は、20歳の誕生日でした。
18歳、高校卒業と同時に実家(つまり日本)を出て、
海外で留学中だった兄と二人暮らしを始めてから1年と4ヶ月。
日本を離れてから自分が何を成しえたのか、そしてこれから先の人生をどう設計していくか、
これまでで一番沢山考えた歳を終えました。
20歳という節目(住んでいる国の法律では18で成人なのですが、産まれてから20年と思うとどうにも意識せざるを得ない)に、
まさにターニングポイントと呼べるような出来事が起きたので、
人生って私が思う以上に上手く出来てんだな…なんて思ってしまいました。
とはいえあまりに突然の知らせだったので、正直泣きたい気分です。
お金は必要ですから当然です。
そして何より、約8ヶ月ほど働いてきた割には上司と好い関係を築けていない自覚があったので。
経済面での理由でやむを得ず私の首を切る決断をしたとしても、
選ばれたのが自分であることに納得できてしまう。
パワハラとかいじめとかそういった事は一切なかったので理由は表現しづらいですが、
純粋に合う・合わないの問題ということにしておきます。
人見知りで、自信がなくて、口下手で、空気を読もうとしすぎる私にとって、
このバイトの日々はストレスでした。
相手の気持ちを察しまくり気を遣いまくった結果、心が疲れてうまく笑えず、
次の朝が怖いあまりに夜更しをしていたのだから、これをストレスと呼ばずになんと呼びましょう。
だけど相手のせいじゃない。そして、相手のせいにできない自分のせいでもある。
正直、なぜこんなに追い詰められていたのかというのは私にしかわからない問題ではありますが、
職場の誰かを嫌いだったわけじゃなく、そこにいる自分が嫌いだったという感じです。
相手のことを考え、自分のことを考え、考え考え考え、
いろいろな責任を感じ、プレッシャーに押しつぶされそうになってしまう。
そんな精神状態だったので、残念なお知らせですという書き出しのメッセージを読んだ時、驚いたあとにはホッとしていました。
自分が一度選んだことをやめるのはとても難しいので、
向こうから切ってくれた事が少し有り難いとさえ思ってしまうくらいです。
そもそも、他人と上手に共存するのが苦手ゆえに逃げるように日本を出た私にとって、
半径数メートル以内に常に他人がいる環境で働くのは思った以上に耐え難いことでした。
あぁ、人とのつながりからまたひとつ開放してもらえるんだな、と安心しています。
バイトを始めてから、抱えきれない量の感情を抱えてきたので、
本当は今ここに吐き出したくてたまらないけれど、うまく言葉にできません。
心は今にも泣きそうで、そんな弱い自分を許してあげているからこんなブログを公開するのですが、
私の頭は、残り2週間のシフトを乗り切ることと、その先の真っ白な将来に向かっています。
自分の精神衛生を脅かしていたモノとの唐突な別れによって、目の前の道が切り開かれたような不思議な感覚です。
満を持してスタートラインに立てるような気がします。
ずっと迎えるのが怖かった20代へついに足を踏み入れた、このタイミングで失業したことに、何か大きな意味を感じてなりません。
自分らしい20代にする、そのためだけに生きたいです。
なにもかもが自分次第なのはわかっているので、なら全力で楽しいものを求めようと思います。
そして今までもそうしてきたように、自分の正しいと思うものを信じて、
それでいて他人の意見に寛容でありたいです。
穏やかに、冷静に。
ねき